箱根山(はこねやま/神山冠ケ岳駒ケ岳)
 〜「天下の険」とうたわれた名峰〜標高1,438m(神山)・1,409m(冠ケ岳)・1,356m(駒ケ岳)〜
 筆者はまだ幼い頃、母と祖母に連れられて、この箱根を訪れ、「大涌谷」あたりを散策したりしたような覚えがかすかにある。その意味では、私が初めて「山」に接し、幼心なりに「山」というものの定義づけを試みた、いわば原風景的な場所といえるかも知れない。
 その山に、筆者は生後二十数年を経て、改めて訪れてみることになった。それも今度は、明確な目的意識を持って。
 その際に筆者がアプローチにとった経路は、国道138号を箱根方面に上がるまでは別掲の金時山の場合と同じ。その先「箱根園」を目指し、同園の駐車場に駐車。そこから「駒ケ岳ロープウェイ」に乗って、まずは「駒ケ岳」に上がる。頂上には「駒ケ岳神社」があり、まずはそこに参拝。頂上付近は明るい草付きの広い場所で、富士山や眼下に望む芦ノ湖の展望良好。
 そこから、いよいよ神の山こと「神山」に向かう。同山が箱根連峰中の最高峰だ。比較的起伏の緩い山稜をたどり、駒ケ岳から1時間も経ずして頂上着。樹林に覆われた頂上だが、樹間から東に小田原あたりの太平洋の海岸線がよく見渡せる。
 帰途は往路を戻るが、折角だから間近にある「冠ケ岳」にも足をのばして行こう。冠というよりは烏帽子のいった方がぴったりくるような山容の山だが、神山から案外近く、ほんの15分ほども歩けば登頂可能。そこからは、眼下に大涌谷の噴気が見下ろせる。

 ← 箱根連峰最高峰・神山(駒ケ岳寄り登山道より)

【緯度】351400 【経度】1390115
(緯度・経度は神山に合わせてあります。冠ケ岳はそのすぐ北、駒ケ岳は南に位置しています。)