堂平山(どうだいらさん)
〜「比企三山」の最高峰〜標高876m〜
別掲の大霧山・笠山と並ぶ「比企三山」の1峰で、三山中の最高峰。が、頂上に国立の天文観測所があることから、そこまで車道が通じている上に、三角点は観測所の敷地内にあり、柵の外側から眺めることができるのみ(!)。純粋に「山」としての雰囲気という面では、残念ながら三山中最も劣っていると言わざるを得ない。かくて、この「比企三山」、山としての雰囲気では大霧山、山容では笠山、そして標高では堂平山が、それぞれ優れていることになる。その見事なまでの相互補完たるや、いかにも「三山」と称されるに相応しいというべきだろう(?)。
で、堂平山へのアプローチだが、関越自動車道の花園IC又は東松山ICで高速道を下りて西へ向かうまでは、別掲の大霧山及び笠山と同様として、後は登山口をどこに選定するかだが… やはり「山」としての雰囲気が今一つとなると、別掲の笠山と同じく「笠山峠」から頂上を往復するだけでは、いかにも味気なく、大して印象にも残るまい。で、筆者は「白石峠」方面から登る道を選択した。峠から頂上直下までは例の天文台への車道が延びているが、それは帰りに歩くことにして、「剣ケ峰」経由のアップダウンのある山稜をたどることにする。「白石峠」付近に駐車して、まずは標高876mの「剣ケ峰」へ。もっとも、この頂上にも無線施設があり、雰囲気的には今一つながら、「剣ケ峰」を示す石碑があり、多少歴史性を体感できる。道はそれから一旦急降下、例の天文台への車道に出るが、また左手の山稜上に移り、864mの峰を乗り越え、最後わずかに登ると目指す頂上に達する。峠から頂上まで約1時間。帰りは天文台から車道を歩いて30分程度で白石峠まで戻れる。
← 笠山(左)と堂平山を望む(大霧山方面より)