赤城山(あかぎさん/黒桧山・駒ケ岳・地蔵岳・陣笠山)
〜国定忠治の伝説で有名〜標高1,828m(黒桧山)・1,685m(駒ケ岳)・1,674m(地蔵岳)・1,475m(陣笠山)〜
赤城山といえば登山よりも、映画などでおなじみ侠客国定忠治の名科白「赤城の山も今宵限り…」を真っ先に思い出す。特に東映作品『任侠中仙道』で市川右太衛門が演じた忠治はさすがに見応えがあったが… おっと、話が横道にそれた。
この山、山上に「大沼」(おの)という火口原湖(以前から冬場のスケート場として有名)を有し、その湖畔までは立派な車道が通じているので、長野から日帰りの場合は、当然それを利用しての登山となる。
大沼湖畔までのアプローチは、筆者の場合は国道18号を走り高崎市へ、それから国道17号で前橋市に入る。そこまで行けば、そのうち適当に赤城山方面への道路標識が出てくるので、それに従って走ればよい。
大沼湖畔に到着したら、後は周囲を取り囲むように散在する峰々の中から、その日登る山を適当に選定する。筆者の場合、初めての訪問では、駒ケ岳と赤城山最高点の黒桧山に登頂した。駒ケ岳登山口に駐車して駒ケ岳、黒桧山とたどり、黒桧山登山口に下山して大沼湖畔の車道を歩いて駐車場所に戻るまで、約3時間程度でこと足りたが、ただ筆者の訪問時は、駒ケ岳〜黒桧山間の鞍部から黒桧山に登る道の木階段が、降水により土が流失したせいか、まるでハードルを並べたみたいな状況と化しており、これを突破するのに結構なアルバイトを要した。今は改善されているだろうか? もし前のままだとすれば、これから訪れようとされる向きには、筆者とは逆コースをとられた方が、問題箇所が下りになる分、無駄な体力の消耗が少なくて済むと思う。
その後、筆者はドライブついでに地蔵岳と陣笠山に訪れたことがある。地蔵岳にはロープウェーがかかっており、ほとんど汗をかくことはなく登頂したが、その後このロープウェーは営業を止めたとかいう噂を聞いたことがあるので、利用されたい方には念のため事前確認されたい。陣笠山は小さい山だが、12月下旬の積雪期に、免許取得後間もないハンディトランシーバーの運用試験を兼ねてスニーカーのまま訪れた。「五輪峠」からほんの15〜20分で登頂。足回りがまともなら、稜線続きの薬師岳にも訪れてみたかったところ。なお、ハンディ運用の方は、20cm程度の短縮アンテナかつ0.6Wの小出力で東京都の足立区まで電波が飛んでいくあたり、さすが首都圏方面に向けてひらけた関東の山だとの印象を受けた。
← 赤城山・黒桧山と「大沼」(地蔵岳より)