戸隠山(とがくしやま/八方睨戸隠山九頭龍山)
 〜岩峰連なる修験道の山〜標高1,900m(八方睨)・1,904m(戸隠山)・1,883m(九頭龍山)〜
 その昔、天照大神が須佐之男命の乱暴に怒って「天ノ岩戸」にお隠れになった際、手力雄命が岩戸を怪力で引き開け投げ飛ばしたが、それが落下して戸隠山ができた、との神話で知られる。実際、その山容はさながら屏風のごとく、高所から落下して大地に激突した衝撃で破壊された岩板のようだ。
 登るには、戸隠奥社から入山し戸隠牧場に下山する、いわゆる「表山縦走コース」がよいというが、このコースは、「八方睨」(通常戸隠山の頂上とみなされているピーク)までの中途に、音に聞こえた難所「蟻の戸渡り」があり危険というので、どうも二の足を踏んでしまう。筆者も実のところ「君子危うきに近寄らず」で、北の一不動の鞍部から八方睨を往復したことしかない。いずれにせよ岩山だけに、コースには鎖場が連続し、相応の危険を伴うため、悪天候時の安易な入山は禁物。

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【緯度】364613 【経度】1380318