高戸谷山(たかとやさん)
 〜南麓の「さざ波の痕跡」が見事〜標高1,052m〜
 長野市から、長野冬季五輪時に整備された白馬村への道を飛ばすと、途中で小川村を通過する。「高府」の西の「落合」で五輪道路と別れて右折、さらに「土合」で「瀬戸川」方面への道と別れて左折し、細い道を「小川川」沿いに行くと、途中で「さざ波の痕跡」なる砂岩の壁がある地点を通過する。いわゆるリップルマークの化石で、実のところ、今回の山では、山そのものもさることながら、このリップルマークが最大の見物。その幾何学的紋様は一見の価値あり。そして、今回の山は、このリップルマークのほぼ真北約1.5kmほどの所に位置している。
 ほどなくして「久津」の集落に入る。ここが登山口。旧分校の前に駐車して登りだす。もっとも、そんなに時間はかからない。ほんの30分程度で道が頂上の南直下を巻くので、適当な所で樹林の斜面を北に這い上がり、最も高い所に登りつめると、労せずして三角点のある頂上に到着。いかにも里山然とした地味な場所だが、静寂で落ち着いた雰囲気。
 なお、ここから南東の山稜伝いに「土合」あたりに下りる道があり、大変気持ちのいい道だと聞いたことがあるが、筆者はまだ現時点でそこを訪れる機会を得ていない。近日行ってみようと思う。

 ← 樹林の中の山稜(高戸谷山頂上付近にて)

【緯度】363904 【経度】1375618