旭山(あさひやま/志賀高原)
 〜秩父宮様が記念植樹された歴史あり〜標高1,524m〜
 志賀高原を代表する大池沼のうちのひとつ「琵琶池」の西に小高く盛り上がっている、地味で目立たない山。
 一般にあまり登山の対象として意識されない山だが、実は昭和4年の8月、秩父宮様御夫妻が有名な岩菅登山をされた前日に高松宮様と共に訪れられたという山で、その際記念植樹までされたという、山岳史に残る意外な歴史性を有する。
 この山に登るには、「一沼」畔からがよい。中野市側から志賀草津ルートを車でさかのぼってゆくと、「丸池」に至る少々手前の左手に「一沼」がある。すぐ脇に駐車スペースがあるので、そこに駐車し、後は標識に導かれて頂上を目指せばよい。標識によれば「一沼」畔から頂上までは、わずか800m、さして汗もかかず、30分もしないうちに登頂可能。頂上周辺は美しいシラカバの疎林となっており、樹間からは、南に坊寺山、北東に焼額山あたり、西に善光寺平を望め、さらに頂上の縁に立てば、眼下に「琵琶池」の一部も俯瞰できる。例の秩父宮様のお手植えの木は、比較的新しい「秩父宮様御夫妻・高松宮様 来山記念碑」の周囲に、今ではかなり成長した姿で立ち並んでいる。
 
(なお、この山、当初本項では他にも存する「旭山」との区別の便宜上、山名の前に「志賀」を冠し「志賀旭山」として紹介していたが、本来の山名でない呼称が流布するのは好ましくないと思われたため、上記のような紹介方法に改めた。)

 ← 琵琶池俯瞰(志賀高原の旭山頂上より)

【緯度】364327 【経度】1382841