大平峰(おおひらみね/毛無山)
 〜毛無山ともいう斑尾高原の北の寂峰〜標高1,022m〜
 斑尾高原の北に位置する、知られざる三角点峰。毛無山ともいい、三省堂『日本山名事典』にはそちらの名で掲載され、大平峰は別名扱いとなっている。しかしそれでは、すぐ近くに同名の山(別掲)があり紛らわしいことから、ここではあえてその別名の方で紹介することにした。
 この山への登り口は、斑尾高原の北、釣客の多い希望(のぞみ)湖(注:地形図上は「沼池」とある)の北の縁のあたり。はっきりした標識が設置されているので迷うことはない。登頂までのアルバイトはさほどでなく、ノンビリ歩いてほんの40〜50分程度で、静寂な頂上に達する。三角点の周辺は樹林に囲まれているが、すぐ東に展望用に障害木が伐採されている一角がある。ただ、筆者が訪れた際には、残念ながら霧の中で展望は得られなかったが、晴れていれば、さぞかし雄大な眺めが得られることだろう。
 なお、下山後、時間が許せば、近くにある沼の原湿原を是非散策したい。そこは、この付近としては比較的広い規模を誇る湿原で、木道なども良く整備され、湿原内を八の字に周回可能。季節を選べば、美しい湿地性の植物の花々に出会うことができるだろう。ちなみに筆者の場合、まるで雪の結晶を花にしたみたいなシラヒゲソウの白く可憐な花が印象に残っている。

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【緯度】365255 【経度】1381746