妙徳山(みょうとくさん)
 〜里山の魅力満点の好峰〜標高1,294m〜
 長野市の東に、結構ピラミダルで堂々たる山容を見せる山。普段は背後に連なる志賀高原から菅平にかけての山稜があまりに立派のため目立たないが、天候が曇り加減で、背後の山稜が雲の後方に隠れた時など、にわかにその個性を発散する。筆者は以前、母校の山岳班OB会の新年会で『我が遍歴の信州百名山』の著者で大先輩の故・清水栄一氏にお会いした際、彼が知られざる良い山の例として、別掲の五里ケ峰などの名とともに、この山の名をあげておられたことを思い出す。実際に登ってみても、北信五岳や根子岳、善光寺平などの良好な展望、頂上直下の小祠の素朴なたたずまいなど、里山の魅力満点の好峰。
 この山の登山道はいくつかあるが、筆者は冬季に「山新田」集落上部の林道からのルートを採用した。朽ちかけた「妙徳社近道」のプレートに導かれ、急登を突破し駐車場所から約2時間で登頂した。

 ← 妙徳山(長野市の太郎山より)

【緯度】363557 【経度】1381819