明覚山(みょうかくさん/雨引城址)
 〜須坂市街の東に鎮座する山城跡〜標高982m〜
 須坂市街の東に小高く盛り上がる、上信国境の山々の前衛的位置を占める山。普段は背景の山の緑の中にとけ込み、あまり目立たないが、曇天時など背景の山が雲に隠れて見えない際は、にわかにその存在感を発散する。山麓から見上げる頂上部は比較的鋭角さを有し、また善光寺平を一望できそうな位置関係ゆえか、ここもまた戦国時代の山城(雨引城)址。もっとも、最高点は樹林に囲まれ、展望は案外良くない。
 筆者は本文記述時点で、この山に2度登っているが、いずれも北麓の千本松集落か、又は南麓の豊丘地籍から車で東の峠に上がり、そこから徒歩で頂上を往復したもの。これだと峠から1時間程度もあれば十分頂上往復が可能。また、これとは逆に西麓から頂上に至るルートもあるようだが、筆者は本文記述時点で、まだそのルートは通過したことがない。ただ、その取っかかりとおぼしき「鎌田山」までなら訪れたことがある。もっとも、それはまだ筆者が中学生時分の話ゆえ、せいぜい須坂市街の展望が良かったということの他、情景を明瞭に思い出せないのが残念。いずれ、じっくり訪れてみたいところ。

 ← 明覚山頂上の小祠(雨引城址)

【緯度】363854 【経度】1382050