飯綱山(いいづなやま/水内)
 〜信州に数多い「イイヅナヤマ」の1峰〜標高634m〜
 イイヅナヤマと名の付く山は信州には案外多く、この北信エリアだけでも本項のイイヅナヤマ以外に長野市、小川村、信州新町奈良尾にあるが、地形図を見る限り、他のイイヅナヤマがツナの字に「縄」をあてているのに対し、本項のイイヅナヤマは「綱」の字をあてているという点で他と明瞭に異なっている。が… それでもなお他のイイヅナヤマと紛らわしいことから、見出しには混同を避ける意味で山名の後に所在地名を付して紹介している。(注:当初は他との区別の便宜上、山名の前に所在地名を冠し「水内飯綱山」として紹介していたが、本来の山名でない呼称が流布するのは好ましくないと思われたため、上記のような紹介方法に改めた。)
 この山、長野市から国道19号線を南下していき、信州新町に入るとすぐ左手にある「道の駅」の南西ほんの1kmほどの所に位置している。地形図上では登山道がはっきりしないが、「道の駅」の前から花倉集落方面に上がる車道に入り、さらに途中で右に分かれる細い車道に乗り入れれば、頂上直下まで車で行くことができる上に、比較的平坦な頂上付近には以前畑があったとみえ、当時の作業道の名残とおぼしき道形がさらに頂上近くまで延びているので、実のところ登頂はきわめて容易。もっとも頂上付近は樹林に囲まれているだけで、何の標識もなければ展望もなく、標高的にも平凡という地味な山。登りの所要時間も短く、頂上直下の車道からなら往復30分もかからない。なお、この山の頂上の唯一の目印といっても過言でない三角点標石は、最高点とおぼしき地点より少々低い薮の中に見出される。

 ← 信州新町水内の飯綱山頂上付近にて(三角点標石あり)

【緯度】363449 【経度】1380245