皆神山(みなかみやま)
 〜太古のピラミッド説もある異色の里山〜標高660m〜
 本HPの日帰り可能山岳紹介の中にあって、おそらくは最も異彩を放っていると思われる山。長野市南部の松代町から、小県郡真田町方面に向かう道の左手に、まるで巨人が土盛りでもしたかのような妙な山容を見せて鎮座している。一見、単に変わった形の里山ながら… 実はこの山、一部の人々の間で「世界最大・最古のピラミッド」などと言われ、大変有名な山なのだ。
 この山に登ること自体は非常に楽で、頂上直下の「皆神神社」まで通じている車道を車で乗り入れれば、駐車してから皆神神社の境内などを散策しながら、きわめて楽に最高点(ゴルフ場の中の、石祠のあるあたり。皆神神社の駐車場のすぐ先)に達することができるし、北西麓から歩いて登っても、ほんの1時間弱程度で登頂可能。が… この山、現実に訪れてみると、手軽な山にありがちな物足りなさなど、まるで感じないくらい〜本当にこの山がピラミッドだったのかどうかはともかくとしても〜大変興味あふれる、一種異様なエリアを形成しているのだ。
 まあ、そのへんの詳細は別稿に譲るとしても… この山、松代群発地震の震源地だったとか、戦時中には地下壕を掘ったとか、頂上に全国的にも例がないという低標高のクロサンショウウオの産卵池や、建立が室町期までさかのぼるという県宝指定の「熊野出速雄神社」社殿がある(皆神神社境内)など、実際、話題のネタに事欠かない。大体「皆神」なんていう、何やら意味あり気な山名からして興味を惹かれてしまう。

 ← 皆神山を望む(長野自動車道の長野IC付近より)

【緯度】363309 【経度】1381327
(最高点とおぼしき箇所の標高表示がないため、『日本山名事典』(三省堂)による標高を記載しました。)