城山(じょうやま/城山城址)
 〜ツツジの季節も桜の季節もよし〜標高650m〜
 上高井郡高山村高井の荒井原集落付近にある、戦国時代の山城址の山。一般に単に「城山」という場合、その城自体の名称は別にある場合が多いが、ここの「城山」の場合、『長野県の中世城館跡 分布調査報告書』によれば、頂上の城址の名称は何と「城山城址」(!)。そのものずばり「城山にある山城の址」という、実にわかりやすい名称であるわけだが… 何やら妙な気もする。ただ、先の『長野県の中世城館跡 分布調査報告書』によれば、この城、別称を「馬陰山城」というとある。
 この山の一帯は「城山ツツジ公園」として整備されており、登り口には駐車場も案内看板もあるし、道もよく整備され、途中には東屋も配置されているので、老若男女を問わず全く心配なく登れるのが嬉しいところ。登り口からの比高もわずか100m程度で、大きい展望台のある頂上までの所要時間は30分とはかからない。登り口から「松本翁の碑」(注:地元の人に事績を尋ねたが不詳)や「養蚕神社」の祠などを見つつ歩いて行くと、じき最後の急登を経て、結構大きい展望台のある頂上に着く。そこからの眺望は山城址だけに素晴らしく、特に西の善光寺平側の俯瞰が良好なのはもちろんのこと、その背景をなす北信五岳方面の山々も見事。ちなみに筆者の訪問時は残念ながら曇り加減で、眺望は北信五岳あたりが限界だったが、天候さえ良ければ、さらに遠く北アルプスの山々までも良好に見渡せるだろう。
 なお、訪問時季的には、「ツツジ公園」を自認する地なので、当然ツツジの季節が最高だろうが、登り口に近い「十王堂」では見事な桜が見られるので、桜の季節に訪れてみるのもよいだろう。

 ← 城山城址の城山方面を望む(左手前は「松本翁の碑」)

【緯度】364013 【経度】1382142
(荒井原集落のすぐ東にある尾根上、麓からの比高約100mの峰が「城山」です。)