一夜山(いちやさん)
 〜かつて鬼が一夜にして築いたという〜標高1,562m〜
 戸隠連峰の南の外れに位置する山。飛鳥時代、この地方に遷都の動きがあるのを嫌った鬼たちが、一夜にしてこの山を築き上げて障害とし、遷都を諦めさせたという伝説があるが、確かに、戸隠連峰の南の末端にいささか不自然な体で盛り上がっており、そんな話が伝わってきたのも何となくわかる気がする。
 この山に登るには、長野方面から国道406号を鬼無里まで行き、中心部の交差点を右折して何キロか進むと、途中で登山口を示す標識が出てくるので、後はそれに従い「西越開拓地」上部の登山口まで入り駐車する。そこから車も通れるような広い道を1時間ほどで頂上に至る。頂上からの展望は素晴らしく、間近に戸隠西岳の凄まじい岩峰を望むほか、別掲の荒倉山、虫倉山、飯縄山、東山などを手に取るように見渡せる。

 ← 明るい一夜山頂上(祠あり)

【緯度】364322 【経度】1375921