保基谷岳(ほきやだけ)
 〜長野市第2位の標高の山〜標高1,540m〜
 長野市では飯縄山に次いで第2位の標高を誇る山だが、その割に地味なイメージで、地元の人を除けば、あまり人気もなさそうな山。その代わり、静寂な雰囲気が楽しめ、頂上からの展望も良く、長野市の住民にとっては、いわば秘蔵の山といったところ。
 筆者は以前この山に、菅平の西組集落の上部から、道らしい道もない東の尾根をたどって三角点まで達したことがあるが、三角点周辺には標識もなく、樹林に覆われて展望も不良で一般的ではないので、通常は西組集落から「林道東豊線」を行き、頂上から真北に延びる尾根伝いに登るのがよい。こちらからだと時間的にも短く、林道脇に駐車して歩き始めて約30分で石祠のある峰に達する。普通この山の頂上とみなされているのは、三角点よりむしろこちらの峰の方で、飯縄山や善光寺平をはじめとする展望も良好。なお、三角点には東に薮をこいで10分ほどで難なく達するので、気になる向きには拝んできたらいい。

 ← 保基谷岳(頂上直下の林道より)

【緯度】363210 【経度】1381703
(最高点とおぼしき箇所の標高表示がないため、『日本山名事典』(三省堂)による標高を記載しました。)