鼻見城山(はなみじょうざん/鼻見城址)
 〜「長野の自然100選」に選定〜標高723m〜
 その名から想像つくごとく、戦国時代の山城址の山。この種の山の多くは、単に「城山」と呼ばれていることが多く、それらの区別のため、山の話をする際などは便宜上「城山」の上にその城の名を冠し、例えば「吉窪城山」「麻績城山」「青柳城山」などと呼ぶことが多いが、この山の場合、国土地理院の地形図の上でも、しっかり「鼻見城山」となっており、この点他の「城山」より判り易い。
 頂上(鼻見城本丸跡)の案内看板によれば、ここは奥信濃で大きい勢力をもっていた芋川氏の初期の構築になる山城の址であり、山頂からの景観が素晴らしいことから、昭和62年に「長野の自然100選」に選定されたとのこと。
 この山に登るには、飯綱町(旧三水村)の「町」集落あたりから登山道があり、筆者はある年の3月下旬に訪れたが、歩き始めてすぐの登山道脇には、春を告げるオオイヌノフグリが群をなして咲き乱れ、さながら花柄絨毯のように鮮やかだったのを思い出す。所要時間的には、ゆっくり往復しても1時間程度。

 ← 鼻見城山頂上付近(鼻見城址本丸跡手前の空堀)

【緯度】364634 【経度】1381457