有明山(ありあけやま)・大穴山(おおあなやま/森将軍塚古墳)
 〜「森将軍塚」と併せ訪れたい里山〜標高652m(有明山)・490m(大穴山/森将軍塚古墳)〜
 有明山は長野ICから上信越自動車道に入り、更埴JCTから上田方面に南下していく際、最初に通過する「有明山トンネル」によって、案外名前だけは一般にも知られていそうな山。もっとも一見単なる低標高の里山ゆえ、実際にそこを訪れる人の数は少なそうだが、しかし同山の北側に位置する大穴山には有名な前方後円墳の「森将軍塚古墳」があり、しかもそこから有明山寄りに少々登った稜線上には、森将軍塚よりは小規模ながら、一目でそれと判る前方後円墳「有明山将軍塚古墳」もあるので、これら歴史探訪と組み合わせて訪れることにより、結構充実した山歩きができるエリア。さらに時間があれば、別掲の一重山(屋代城址)と組み合わせた山行も楽に可能だし、もっと注目されてもよさそうに思うのだが。
 この山に登るには、「長野県立歴史館」側から道がある。同館のやや西から、一重山との鞍部あたりまでは車で上がれる。「有明山将軍塚」への案内道標があるところが登り口。道は送電線巡視路を兼ねており案外歩きやすい。途中、森将軍塚への分岐を経て、一登りで稜線上に飛び出た所が「有明山将軍塚」。頂上はそこから南東方向に緩傾斜の尾根を若干たどった所にある。登山口からここまで、せいぜい30分程度で達するが、そこは樹林に囲まれ展望は今一つ。それゆえ帰りは是非大穴山頂上の「森将軍塚」に立ち寄りたい。こちらはそれまでの山歩きとは一転して周囲に全く遮るものもなく、善光寺平や北信五岳などの展望良好。
 (注:森将軍塚古墳のある山の名については、国土地理院の地形図上は表示がないが、地学団体研究会長野支部「長野の大地」編集委員会編『長野の大地 見どころ100選』(ほおずき書房刊)中「森将軍塚古墳」の項の記述によった。もっとも『長野縣町村誌 東信篇』の「屋代村」中「古塚」の項には「將軍塚」の記述があるものの、「本村東南の方、有明山の半腹にあり、將軍塚と稱す。」程度の記事しかない。)

 ← 有明山頂上(樹林の中の静かな場所)

【緯度】363134 【経度】1380817
(緯度・経度は有明山に合わせてあります。大穴山はその北の「森将軍塚古墳」地点です。)