米山(よねやま)
 〜泰澄大師ゆかりの霊山〜標高993m〜
 筆者は小学校から中学校にかけての頃、夏休みというと、海水浴でよく「米山海岸」あたりに訪れたものだが、その海岸のすぐ脇に、海岸と同名の山がせり上がっていることに、当時の私は不覚にも気づいていなかった。
 然るにこの山、実は古くから知られた信仰の山で、頂上にまつられている「米山薬師」は泰澄大師ゆかりの薬師様で霊験あらたかという。さらに、標高は1,000mをわずかに割ってはいるが、例によって越後の山の特徴で、登山口自体の標高が低いせいか、結構登り甲斐があり、また豪雪のためか、比較的明るい雰囲気の山。一等三角点の山であることもうなずける。ただ、筆者が登頂した際は、残念ながら頂上は霧に覆われ、眼下の日本海をはじめとする周辺の雄大な展望を存分に楽しむことはできなかったが…
 筆者はこの山に行くのに、長野から国道18号を北上して上越市に出て、後は国道8号を柿崎町(現:上越市)まで走り、登山口に通じる林道に入ったが、一般には高速道路を使った方が楽で迅速に登山を開始できよう。登山口からは2時間少々で登頂可能。

 ← 「米山薬師」(米山頂上にて)

【緯度】371722 【経度】1382902