平標山(たいらっぴょうやま)・仙ノ倉山(せんのくらやま)
〜谷川連峰最高峰への明るい山稜をたどる〜標高1,984m(平標山)・2,026m(仙ノ倉山)〜
本項の平標山や仙ノ倉山といい、また別掲の谷川岳や朝日岳や巻機山といい、このあたりの山は、何というか、えにいわれぬ美しさを兼ね備えている。ことに秋がいい。澄み切った空気の下、豪雪に磨かれた特有の襞を有する山肌、その山肌を覆いつくす鮮やかな熊笹の緑、その緑色と、これまた鮮やかなコントラストをなす青空と白い雲… 本当に、理屈抜きで美しい。
その美しい山を、2峰まとめて登れるのが、ここに紹介するコース。登山口は、越後湯沢にほど近く、国道17号を苗場スキー場のやや北に下ったあたり。「岩魚沢林道」に入り、ゲートがある手前までは車で入れる。そこまでのアプローチは、筆者の場合は群馬県沼田市までは別掲の谷川岳の場合と同様。そこから国道17号を北上する経路をとった。
そこからは、しばし「岩魚沢林道」を歩くが、やがて山道となる。「平元新道」と呼ばれるコースで、林道ゲートから「平標山の家」経由約2時間半で、まず平標山の頂上着。明るく、展望の素晴らしい頂上で、ことに間近の仙ノ倉山が立派。その仙ノ倉山頂上までは、さらに1時間弱もたどれば達する。そこは実は谷川連峰の最高点。さすがに展望は平標山にもまして素晴らしい。
← 仙ノ倉山(平標山より)
(緯度・経度は仙ノ倉山に合わせてあります。平標山はその西に位置しています。)