二王子岳(におうじだけ、又はにのうじだけ)
 〜飯豊連峰前衛の「新発田市民の山」〜標高1,420m〜
 飯豊連峰の前衛にあたる位置を占める山。豪雪地帯ゆえの高山的な雰囲気、また頂上からの良好な展望ゆえか、実際に訪れてみると、結構登山者が多い山。「新発田市民の山」とも呼ばれているだけあって、この地方で人気の高い山のひとつであるのは確かだ。
 しかし反面、豪雪地帯にあるがゆえに、時と場合によっては登山者に牙をむくこともままあるようだ。実際、筆者は以前、別掲の御神楽岳に新雪を踏みしめて登った際、その頂上で、前日二王子岳で遭難があったと聞かされたことがあり、以来、自分が同山を訪れる時は、雪の恐れのない時期にすべきだと心に留めたものだ。
 長野方面からこの山に行く場合、上信越自動車道から北陸自動車道に入って新潟方面へ向かい、磐越自動車道の新津ICで高速を下りて新発田市の登山口へ向かうのが最も無難だろう(ただし筆者は高速料金をケチって早発ちし、ある程度まで下道を飛んでいったが)。
 登山口の「二王子神社」から、「一王子」「定高山」経由約4時間で頂上に達するが、登山口の標高が低いせいか、標高からは想像がつきにくいほどの結構なアルバイトを強いられる。またそれだけに、登頂して間近に雄大な飯豊連峰を望む時の気分は格別。

 ← 二王子岳(「お花畑」付近より)

【緯度】375358 【経度】1392956