巻機山(まきはたやま/巻機山・牛ケ岳・割引岳・前巻機)
〜機織りの守護神という美しき山〜
標高1,967m(巻機山)・1,962m(牛ケ岳)・1,931m(割引岳)・1,861m(前巻機)〜
この山、筆者にとっては、串田孫一氏の名著『山の絵日記』の中で、その登山記を一読して以来、その美しいイメージの山名や、また例の深田「日本百名山」の1峰であるという事実とも相俟って、一度は是非訪れてみたい山の一つだった。
この山への登山道はいくつもあるが、筆者は「桜坂」の登山口から「井戸尾根」を登り、「前巻機(偽巻機)」経由約4時間で「御機屋」に至る、最もオーソドックスなルートから登頂した。御機屋からは、右に行けば巻機山本峰経由「牛ケ岳」へ、反対に左に行けば「割引岳」へ行くことができる。どちらも御機屋から往復約1時間程度なので、折角登ったなら巻機山本峰だけでなく、両方訪れてから下るがよい。牛ケ岳頂上には池塘が、割引岳頂上には石祠がある。然るに、肝心の巻機山本峰がいささか地味なのはなぜなのだろう? 筆者が訪れた時には、特段頂上であることを示す標識の類もなかったように記憶するが… 今はどうなっているのだろうか?
登山口までのアプローチは、六日町(現:南魚沼市)に出るまで別掲の平ケ岳の場合と同様。それから国道291号を「清水峠」方面に向けて走れば、難なく登山口に導かれる。
← 巻機山山腹「米子沢」を望む(「井戸尾根」5合目より)
(緯度・経度は巻機山に合わせてあります。それより前巻機は南、牛ケ岳は北東、割引岳は北西にあります。)