菱ケ岳(ひしがたけ)
 ~信越国境近くの端正で気になる山~標高1,129m~
 長野県の北信エリアに収録した三方岳あたりの長野県境から、ほんのわずか北、今は新潟県上越市に合併した旧安塚町に入ったところにある山。見る方向によって、その名の通り菱形にも見える端正な容姿を見せる。頂上には祠がまつられているが、筆者が登って一礼した直後に雨が降り出し、それからしばらくは長野に戻ってからも荒れ気味の天候が続いた… あまり安直すぎたせいで、山の神様の機嫌を損ねたのだろうか?
 この山に登るのに、筆者は国道117号を北上して新潟県津南町に出て、そこから国道405号を松之山町(現:十日町市)経由で安塚町(現:上越市)に入った。登山コースはいくつかあるが、筆者は北麓の「キューピットバレイスキー場」から「菱ケ岳ゴンドラ」を利用する、最も安直なコースを採用。これだとゴンドラの山頂停留所から頂上までは、ほんの20~30分程度で達することができ、結構手軽だが、このゴンドラ、運行期間に限りがあるらしいので、利用したい場合は念のため事前に確認されたい。実際、筆者は、2度目に家族と共に訪れようとした時はゴンドラが運行しておらず、やむなく林道をたどって頂上から南南西寄りにある登山口から登ろうとしたところ、雨が降った直後だったせいか、途中の沢が増水していて道も川みたいになっており、幼い子供同伴では無理と判断して引き返してしまったという、後味悪い経験がある。初訪問時の雨天が、仮にこの山の神様の不機嫌によるものとしたら、これでこちらが一矢報いられた形?

 ← 菱ケ岳を望む(新潟県松之山町方面より)

【緯度】370155 【経度】1382935