八海山(はっかいさん/入道岳・大日岳・剣ケ峰・摩利支岳・釈迦岳・
白河岳・七曜岳・不動岳・地蔵岳・薬師岳)
〜岩峰連なる信仰の山〜標高1,778m(入道岳)・1,710m(大日岳)・1,654m(薬師岳)ほか〜
「越後三山」の中では最も標高が低いが、反面、険しい岩稜を連ねる特異な山容において、他の2山とは明らかに一線を画する山。「地蔵岳」「不動岳」「七曜岳」「白河岳」「釈迦岳」「摩利支岳」「剣ケ峰」「大日岳」と8つの岩峰を連ねているところから「八ツ峰」とも呼ばれ、大日岳のやや南に最高点の「入道岳」がある。これら峰々の名前から想像つく通り、信仰登山も盛ん。西山麓の六日町からゴンドラリフトが北西の稜線上に上がっており、それを利用すればゴンドラの駅から約3時間で入道岳まで達するが、「薬師岳」の先から始まる例の八ツ峰の岩稜伝いの道は、梯子や鎖場がいくつも連続する難ルート。自信のない向きには右に安全な迂回路もあるが、そちらは帰途に使うことにして、是非往路は、このスリルあふれる八ツ峰の岩峰を乗り越えて行きたいもの。大日岳を越えると一転してなだらかな稜線となり、別名「丸ケ岳」とも呼ばれる最高点の入道岳頂上に達し、ほっとした気分とともに憩いの刻を過ごす気分はまた格別のはずだ。
山麓までのアプローチは、六日町(現:南魚沼市)に出るまで別掲の平ケ岳の場合と同様。後は「八海山スキー場」目指して車を走らせれば、そのままゴンドラリフトの山麓駅下の駐車場まで達する。
← 八海山縦走路(「大日岳」付近より「入道岳」方面を望む)
(緯度・経度は入道岳に合わせてあります。薬師岳等はその北西に連なっています。)