朝日岳(あさひだけ)・ジャンクションピーク(じゃんくしょんぴーく)
 〜抜群の展望と美しい湿原を満喫〜標高1,945m(朝日岳)・1,940m(ジャンクションピーク)〜
 周囲を苗場山、巻機山、谷川岳、上州武尊山、至仏山など、いずれも深田「日本百名山」の錚々たる面々に囲まれ、かつ山名も「朝日岳」なる、いかにもどこにでもありそうな名前なのが災いしてか、第一印象的には今一つパッとしないものを禁じ得ない不遇な山。しかし、いざ実際に訪れてみれば、たちどころにしてそんな印象は吹っ飛ぶだろう。
 何せ、ただでさえ豪雪の影響で「偽高山」の傾向が強い越後の山のこと、明るい山稜上からの展望は抜群。ことに、前述のような位置関係ゆえに、巻機山や谷川岳の展望が印象的。それに「池ノ窪」や「朝日ケ原」の湿原の美しさ… 筆者の訪問時は幸運にも晴天で、澄んだ水面に鮮やかな青空を映す池塘の数々は、まるで宝石のサファイアが山稜上にばらまかれているかのようだった。
 そんな素晴らしい山なればこそ、まだ登られてない方々には是非一度は訪れてほしいもの。登山口までのアプローチは、別掲の巻機山の場合とほぼ同じ。ただ、この山の場合は、国道291号を巻機山登山口の清水よりさらに奥へと進む。筆者の訪問時には「清水峠」に通じる「十五里尾根」の登山口まで何とか車が入ったが、結構ダートな林道で、途中何度か車の底を擦るハメになった。一般の方には、ほどほどの所で駐車した方が良いかも…
 登山口からは、まずは十五里尾根経由で清水峠へ。そこから「池ノ窪」の小湿原を経て、急登を登り切り「ジャンクションピーク」に至ると、最早頂上は間近。「朝日ケ原」の湿原の美しさを愛でながら比較的平坦な道を進むと頂上着。登山口から頂上まで4時間強。

 ← 朝日岳を望む(「清水峠」付近より)

【緯度】365250 【経度】1385821
(緯度・経度は朝日岳に合わせてあります。その北の分岐点ピークがジャンクションピークです。)