白馬乗鞍岳(しろうまのりくらだけ)
 〜懐に美しい池や湿原を抱く〜標高2,456m〜
 この山、正確には単に「乗鞍岳」だが、同じ北アルプス中の南に存する同名の山と区別するため、ここでは便宜上頭に「白馬」を冠したので、ご了承の程を。もっとも、同じ乗鞍岳でも、南の3,000m級の乗鞍岳に対し、こちらの乗鞍岳は、標高は2,500m未満と平凡な上に、山容も鈍重で頂上もだだっ広く、どこが最高点だかよく判らないという有様。
 となると、まるで魅力に乏しい山のように聞こえようが、実はそうでもなく、この山の懐に抱かれるようにたたずむ「天狗原」の湿原と「白馬大池」の景観は素晴らしく、殊に後者の晴天時の景観たるや、鮮やかなブルーの水面に、細波の波頭が陽光を乱反射して、さながらダイヤモンドのように光り輝き、全く、この世のものとも思えないほどに美しい。一見の価値はあると認める。
 この山の登山口の「栂池自然園」までは、ゴンドラリフトやロープウェイを乗り継げは難なく達する。そこから天狗原の湿原経由約2時間で登頂可能。なお、その先の白馬大池も頂上から1時間もあれば十分往復できるので、折角だから訪れるとよい。

 ← 白馬大池俯瞰(白馬乗鞍岳方面より望む)

【緯度】364657 【経度】1374805