城山(じょうやま/塩島城址)
 〜短時間ながら見所多い山城址〜標高713m〜
 白馬村の信濃森上駅のすぐ東にある、戦国時代の山城址(塩島城址)の山。南原公平氏著『信州の城と古戦場』(令文社刊)によれば、弘治年間に甲斐の武田氏の侵攻を受け、戦わずして落城したという。もっともこの城山、実際に現地で目にしてみると、比較的低く平坦な山で、東の背後は姫川が自然の要害をなしているとはいえ、素人目には城の立地条件としてはあまり良くはなさそうに見える。
 そんな山なので、登るのは簡単で、西側山麓の塩島集落にある現地の案内板を参照して周回するのがよい。ちなみに筆者は、神社(八幡宮)のある登り口から8の字の周回コースをとって歩いてみた。道は良く整備され、適当な間隔をおいてベンチも設置されているほか、ポイントによっては山麓の展望も良く、また山中には城址の遺構の他、「八幡宮」「日光寺跡」「三峯神社御眷族の石祠」など見所も多い。所要時間も短く、ただ周回して戻るだけなら、ノンビリ歩いても1時間とはかかるまい。ただ、登り口付近が駐車スペースに乏しいのがネック。

 ← 塩島城址を望む(手前の平坦な山稜/山麓の塩島集落付近より)

【緯度】364234 【経度】1375245