大沢山(おおさわやま)
 〜青木・筑北両村境の名峰〜標高1,440m〜
 国道143号線の青木峠の北、青木・筑北両村境上にある知られざる名峰。別掲の四阿屋山の尾根続きにある雄峰だが、山麓から見えにくいせいか通常ほとんど話題に上ることもない不遇な山。が… 実はこの山、四阿屋山より標高は50mほど高く、山容的にも優れていて登行欲をそそり、さらに展望面でも位置的に東信、中信双方の主要な山々を望める等、「山」としての雰囲気的にはむしろ四阿屋山を凌ぐほどのものがある。
 この山の登り口は青木峠。「明通トンネル」の筑北村側入口のすぐ手前から北に延びる「四阿屋林道」をたどる。この林道は車で乗り入れられると楽なのだが、残念ながら一般車は通行禁止。ともあれ、まずは「空峠」を目指す。「丸山」を西側からぐるりと巻き、そのすぐ先で、右に分れる道を少々進むと「空峠」。ここが最終目標の大沢山への取付点だ。頂上から南南東に派生する尾根筋をぐんぐん直登する。地形図上では道の表示はないが、踏跡も目印のテープもしっかりしているので全く心配はない。上部では結構急登の箇所もあるが、それを乗り越え頂上直下まで上がれば、樹間に四阿山、根子岳、浅間山、蓼科山、八ヶ岳連峰、鉢盛山、そして北アルプス… と、前述の通り東信、中信双方の主要な山々が望まれて疲れなど吹っ飛ぶことだろう。もっとも頂上自体は樹木に囲まれ展望は今ひとつで、御嶽山の石碑が西向きに建てられているほか三角点があるだけの地味な場所。以上、青木峠から頂上までの所要時間は2時間程度。

 ← 大沢山を望む(左端のピーク/国道143号より)

【緯度】362354 【経度】1380349