鍋冠山(なべかんむりやま)
 〜名の通り鍋を伏せたような山容〜標高2,194m〜
 北アルプス大滝山から東に派生する「八丁ダルミ」の尾根の中途にある、その名の通り鍋を逆さにして冠に見立てたような山容を有する山。松本平の周辺には、鉢伏山や鉢盛山など、似たような山容の山々がなぜか目につくが、それらの中では、この山が最も静寂な雰囲気を保っているような気がする。それは、この山は大滝山からの下山時の通過点的色彩が強く、頂上も樹林に囲まれて展望がないことなどから、この山のみを目指す向きが少ないことによるのだろう。
 もっとも、この山に登るには、今は安曇野市に合併した山麓の旧三郷村からかなり上まで林道が食い入っているので、それを利用すれば案外楽。大滝山方面への登山道をめざし、林道を遡って駐車してから徒歩約1時間半で頂上に達する。

 ← 鍋冠山を望む(北沢林道より)

【緯度】361638 【経度】1374701