糸瀬山(いとせやま)
 〜木曽路屈指の雄峰〜標高1,867m〜
 木曽路の国道19号を南下してゆくと、上松町のあたりから大桑村にかけて、左手に圧倒的なヴォリュームをもって見上げられる山。私など、これを目にするたびに、理屈抜きで登行欲をそそられるものだが、その割に地味な印象を拭い切れないのは、やはり近くに中央アルプスとか木曽御嶽山があるせいなのだろうか?
 この山、地元の人々にとっては、雨乞いの山であったという。また、登山道の中途には「鳥屋場」の跡が見られ、往時はツグミ採りが盛んだった模様。頂上近くには「のろし岩」の奇観があり、見応え十分。
 この山の登山口までは、大桑村須原のやや北の国道19号沿いに立派な標識があるので、まず迷う心配はない。登山口からは約3時間余で頂上に達する。上部では若干ヤブのキツい箇所もあるが、ルートのそこかしこに、地元の人が丹念に取り付けた標識があり心強い。

 ← 原生林(糸瀬山頂上付近にて)

【緯度】354229 【経度】1374401