大峰(おおみね)
 〜「大峰高原白樺の森」として開発〜標高1,018m〜
 今は合併で大町市となった旧八坂村から池田町にかけて横たわる、南北に細長く平坦な山容の山。そんな山容ゆえか、頂上部一帯は牧場やマレットゴルフ場として開発され、車道もその台地上を南北に縦断しており、実際のところ、ほとんど歩かずして頂上部まで上がれてしまう山。そのため当初は「山」として紹介するのもどうかと思っていたのだが… それでも別掲の鷹狩山のように、晴天時には北アルプスの好展望台であるという点、またすぐ北の旧八坂村側には「唐花見(からけみ)湿原」があるなど、天候と行程次第では結構面白いエリアでもあろうと考え、今回収録することにした次第。
 なお、この山の掲載をためらっていた理由は、実はもう一つあって… 実はこの山、頂上がどこやら、はっきりしないのだ(!)。地図上を見ると、三角点は南端あたりにあって標高1,015.6mだが、最高点ではない上に、現地はだだっ広い草原の一角に畑があるだけで、頂上としては物足りない。その北の標高点は1,018mと三角点よりも高く、『日本山名事典』(三省堂)はこれを大峰の標高として記載している。位置的にも大峰高原の中心部なので、一応この付近をこの山の頂上とみなしてよいのだろうが、実際にそのあたりに行ってみても、立派な洋風の研修施設らしい建物のすぐ裏手の草原に過ぎず、頂上標識すらない。しかも、その北にあるマレットゴルフ場の中心部の東屋のあるあたりは、地形図上の等高線を見る限り、先の標高点よりさらに高く、わずかに旧八坂村側に入る北端のピークは1,036mだが、現地は林の中で、標識はおろか展望もない、といった具合(!)。結局、あまり最高点にこだわる必要もなさそうなので、本項においても『日本山名事典』に従い、1,018mをこの山の頂上標高として掲載した。

 ← 大峰方面を望む(北端の1,036m標高点付近/旧八坂村側より)

【緯度】362747 【経度】1375323