飯盛山(いいもりやま)
 〜里山ながら原始の色濃き山中〜標高1,074m〜
 木曽路を南へ向けて車を走らせ、大桑村野尻あたりにさしかかると、右手に、頂上部がドーム状の特徴的な山容を見せる山が目につく。それが飯盛山。確かにその名の通り、お椀に山盛りにした飯を彷彿させる姿だ。
 そんな、一種ほほえましい姿とは裏腹に、全山は木曽五木の鬱蒼とした森林に覆われており、里山でありながら、昼なお暗い深山めいた面も見せる。このあたり、いかにも木曽の山らしい山といったところか。
 この山の登山口は、温泉休養施設「フォレスパ木曽」のやや上の「恋路峠」というロマンチックな名前の峠。そこにある石仏に一礼したら登行開始。登山道中途の林間では、季節を選べばイワカガミの群落に出会えよう。フィトンチッドを全身で受けながらの登り約2時間弱で原始性豊かな頂上に達する。

 ← 飯盛山(山麓の野尻付近より)

【緯度】354004 【経度】1373631