城山(しろやま/福島城址)
 〜旧木曽福島町の背後に聳える寂峰〜標高1,281m〜
 旧木曽福島町(現:木曽町)の背後に聳える寂峰。「城山」という名の山は各所にあり、大体が戦国時代の城址の山だが、名前だけを見た場合、どこの「城山」なのか紛らわしいので、ここでは便宜上「福島城址」と記したが、厳密には同城の本丸跡は、この山の三角点よりやや東にあたる。
 この山を訪れる上で、最大の見物はやはり中腹にある「権現滝」の風情あふれる景観だろう。かつて木曽義仲が平家追討の挙兵の際、御嶽山大権現を勧請して沐浴祈願したことから命名されたという伝説が残る滝で、これを見ずしては、この山に訪れる興趣が半減するように思われる。
 登るには、旧木曽福島町の興禅寺の裏手の林道を入れる所まで車で行けば、そこから福島城址〜頂上〜権現滝〜駐車場所、と周回できるので好都合。ちなみに筆者は3月中旬の、積雪がくさって足が潜りやすく進み難いような時季に無理矢理登ったので、駐車後、全行程で4時間近くを要したが、雪のない時季なら3時間もあれば十分ではないか。なお、前述の通り権現滝の景観が風情あふれて素晴らしいので、筆者はつい夢中になって写真撮影をしていて、道から足を踏み外し、斜面を転げ落ちて木の切株に当って止まるという失態を演じてしまった。これから訪れられる向きには、くれぐれも御注意の程を…

 ← 「権現滝」遠望(城山中腹にて)

【緯度】355110 【経度】1374047