雨引山(あまびきやま)
 〜一見普通の里山ながら侮り難し〜標高1,575m〜
 北安曇の松川村の西、北アルプスの前衛的位置に聳える山。標高的には1,600m弱と平凡で、ごく普通の里山かと思いきや、これが、なかなかどうして、筆者にとっては結構登り甲斐のある山となってしまった。
 その訳はといえば、きわめて単純、すなわち筆者が勝手に登路を誤ったからで… 下りで初めて判明したが、尾根を一本間違え、北の尾根をうっかり登ってしまったのだ。しかも悪いことに、そんな状況でも、途中まで踏跡(獣道?)らしきものがあるのが里山らしいところで、半ばより上に行ったあたりで、道を誤ったと気づいた時には、筆者の周囲は密生したシャクナゲの薮(!)。愕然としたが、もう遅い。結局、それから先の猛烈な薮を、手足を傷だらけにしながら根性で突破し、フラフラ状態で登頂したが… 頂上からは間近に餓鬼岳や有明山などの展望が良かった。
 そして… 帰途は確りした道をたどり、下り着いたところは、この山の南麓「馬羅尾高原」の案内板のあるあたり。最初からその道をたどれば、頂上まで、まあ2時間程度で達せられようが、それよりも、林道が結構奥まで延びているので、そちらをたどった方が省力的だろう。

 ← 雨引山を望む(南東麓より)

【緯度】362525 【経度】1374826