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【山行リスト】
次男と秋の里山歩き〜陣場平山
親子共々「成果」あり〜城山(壁田城址)
秋晴れの空の下〜中山と弘法山
明るい山上で快適な憩い〜鉢伏山
2009年最後の山行〜長野市・大洞山
次男と秋の里山歩き〜陣場平山
10/24、この日の空は薄曇り加減の上、やや肌寒さを感じるようなコンディションだったせいか、家族にどこか軽い里山歩きでもしないかと誘ったものの反応が芳しくなく、わずかに同行を承知した次男のみ同伴して、特に行き先を定めないまま自宅発。
何となく気のおもむくままに、長野市街地から国道19号線を西に向けて車を走らせているうち、にわかに陣場平山を思いつき… 「地蔵峠」から三角点のある頂上経由「葭霧(よしきり)神社」あたりにかけての山稜をノンビリ歩いてみることにする。
と… 「刻露清秀」という言葉そのままに、落葉松の黄葉が灰色の空に妙に鮮やかに舞い散る中を行く、思いがけず秋の風情豊かな心地好い一時になった。やはり来てよかったと思いつつ、お稲荷様の祀られている「葭霧神社」あたりまで散策し、元来た道を戻ったが… 今は荒れて疎林化している「運動広場」の跡地を横切っていく際、にわかに吹き来る一陣の風、と見る間に、先刻までは良き風情を醸し出していた落葉松の葉が、今度は大量に我々の周囲にバラバラと舞い落ち(!)、これはたまらぬと首筋の襟元を手で覆いつつ、あわてて駐車場所まで突っ走るハメとなった次第。
親子共々「成果」あり〜城山(壁田城址)
このところ秋の深まりとともに、私にとって最近の興味の中心である蝶の姿もあまり目につかなくなり… ふと気がつくと、いつの間にか今年も残すところ2ヶ月少々となってしまった。それで改めて今年の自身の山行を振り返ってみると、里山の、それも似たような場所への訪問記録ばかりがやたら多く(無論その分、自然観察の方では大いに成果は上がったのだが)、これは、たまには変わった場所にも訪れてみたい、しかも家族も安心して歩ける里山に… というわけで、10/25、中野市の壁田城址に訪れてみることにする。
この山、私としては、2009年の6月に一度訪れたことがあるが、その際は結構緑濃く、数々の野草の花々に目を惹かれたものだった。秋の今は果たしてどんな雰囲気であろうか、などと思いつつ、訪れてみると… 前回訪問時には木々の緑に遮られて今ひとつパッとした印象が残らなかった山城址の遺構が、今度は秋で落葉が進んだ中、明瞭にその姿を表してくれている。史跡巡り好みの私にとっては実に願ったりかなったり、早速、遺構のディテールをデジタルカメラで次々と撮影。一方、同伴した子供達の中に、学校の宿題で「秋を感じさせる木の実や葉を集めてみよう」という課題を仰せつかった者がおり、こちらも幸い願ったりかなったり、周囲にはクヌギ、コナラ、カシワなどのドングリの類や、見事に紅葉したカエデの落葉など、秋を感じさせるものの採集には事欠かず。おかげで親子共々、訪れてよかったと思いつつ、ちょっとした秋の里山気分を味わえた次第。
秋晴れの空の下〜中山と弘法山
10/31、秋晴れの空の下、例によって家族で軽い山歩きを楽しもう、とて長野発。今回は松本市の中山から弘法山あたりを家族と共にノンビリ散策してみようという趣向。気候も割と暖かで、これは案外、久々に蝶たちの舞い飛ぶ姿にもお目にかかれるのではないか… などと内心期待もしていた。
と… 中山あたりでは全く蝶の姿は見られなかったものの、高度を下げて弘法山まで行ってみると、そこの明るい草付きの中に… いた! ウラナミシジミ、ウラギンシジミ…
ところが、気候が温暖すぎたせいか、蝶たちはいずれも動きが活発で、なかなかシャッターチャンスを得られない。大部分はテリトリーを張っての占有行動中とみえ、ある個体が花などにとまっても、すぐに別の個体が舞ってきて追い払ってしまう、といった繰り返しで、挙句の果てには周囲を歓声を上げつつ駆け回る我が子たちまでが撮影を妨害する始末… そのため、さすがの私もある時点で蝶の撮影は諦め、「弘法山古墳」の後円部の上に立って(注:そこがそのまま弘法山の頂上になっている)、眼下に拡がる松本市街地などをしばし眺め回した。
明るい山上で快適な憩い〜鉢伏山
先の中山と弘法山への訪問後、時間にはまだ若干の余裕があり、また空模様もやや霞み加減とはいえ、まずまずの秋晴れ、かつ温暖な気候とあって、何かこのまま長野に戻ってしまうのがもったいないほどの状況。されば折角だからと、もう1峰… 鉢伏山に訪れていくことにする。
そこで直ちに「崖の湯」あたりから一気に山上まで車で駆け上がり、頂上直下の駐車場からは徒歩で、子供達とハンディトランシーバーでアマチュア無線を楽しんだりしつつ、ノンビリ頂上を目指す。この山域の特徴で、山稜上には目立った樹木がないので、きわめて明るい雰囲気の笹原が拡がり、当然周囲の展望も良く、傾斜もなだらかで子供にも危険なく安心して歩けるのが嬉しいところ。実際、家族連れでここほど安心して歩ける山も少ないと思う。(もっとも、深い霧がかかったりすれば別だろうが…)
難なく頂上に到着、周囲を見渡したが… 前述の通り今日の空模様は若干霞み加減で、西方に雄大に展開されるはずの北アルプスの大パノラマは白くぼやけて迫力不足、また南方に俯瞰されるはずの諏訪湖も、かろうじてそこに湖があるということが判る程度。些か残念ではあったが、それでも周囲の空気はここまで来ても若干汗ばむほどの温暖さで、きわめて快適なコンディションの下、家族と共にしばし「山」の憩いの時を過ごすことができた。
2009年最後の山行〜長野市・大洞山
2009年は、どうも公私共に多忙で、今ひとつ思うように山に訪れられないまま、いつしか年末が迫ってきてしまった。とはいえ、まだ後1月余りの時が残されている。せめてもうひと踏ん張り… というわけで、11/22、例によって家族に声をかけて、長野市近郊の里山歩きを企てる。と… 女房と次男と次女は同行を承諾したが、長男と長女はなぜか今日は山に行きたくないという。そこで、それなら我が家のアマチュア無線機に張り付いていて、コールしたら直ちに応答せいと長男に命令し、私と次男はハンディトランシーバーを持って自宅発。
かつての「謙信道」という細い林道を須坂市側からたどり、「馬越峠」の登り口から登り始め、しばし急登、一汗かいて、ようやくなだらかな稜線上に出たところで、下界の長男をコールすると、感心にも、ちゃんと応答あり。で、後はノンビリ無線交信などを楽しみながら、樹林の中の落ち着いた雰囲気の頂上に到着。そこは私には2005年の8月以来の訪問であったが、前回訪問時に比して周囲の樹木が落葉している分、若干明るい印象を受けた。同じ山でも、季節が変わればかく全く別の「顔」を見せてくれるもの。また訪れる機会があるとしたら、次回はいつごろの季節に訪れてみようか…?
(なお、この後、我が家族は長男を皮切りに例の「新型インフルエンザ」に相次いで感染するという事態となり、12月中旬には看病していた私までもが感染してダウン、さらに年末の多忙とも相俟って、ついにこの11/22の大洞山以降は、ただの一つも山に行けずに終わってしまった… 私としては甚だ不本意な終わり方であった。そもそも、2009年は4月以降、身辺が公私共に多忙となり、本HPの定期的更新すらままならなくなってしまっただけに、なおさらそんな感が強い。2010年は、もっとすっきりと「山」を楽しめればと思っている次第。)